中小企業の融資事情と融資対策
中小の企業への融資対策とその結果は、どのような形になっているのでしょう。
融資規模を縮小していた時代もありましたが、経済が活況を呈してきた中で銀行は新たな融資をしようとしています。
中小企業の持つリスクを最小限に抑えながら融資を行い、利益を上げたいと考えているのです。
金融庁は、中小規模の企業への融資をバックアップするために、融資に消極的な銀行に対しては業務改善命令を出すことを示唆しています。
現状では、銀行が融資をしたがるようなリスクの低い企業であると認められると、そこには融資申し入れが集まるという事態になっています。
融資のセールスが集まる企業がある一方、資金的に脆い企業は主取引銀行も融資に二の足を踏まれるなど、二極化が進んでいます。
経済が活況を呈してきたことから、中小企業の活動内容も能動的な方向に変わりつつあるようです。
景気の影響でしばらくきつい環境にあった就職状況も少しずつ回復してきており、2002年度末の雇用数は増大してきています。
企業は、経営が厳しい時以外にも経営が順調な時でも資金調達のための融資を必要とします。
設備拡大の際にも、資金は必要だからです。
銀行から融資を受けるためには、決算書の内容がしっかりしていることが大事だと言われています。
リスクのない会社と見なしてもらうためには、黒字決算で債務超過がなく、健全な企業であることを決算書で示す必要があります。
そうすることで有利な融資となります。
戦略を持って決算を組み、連続して利益決算が出るように会計処理を行うことによって、中小企業は融資を希望する形で受ける可能性が増します。
中小企業と融資
銀行は、中小企業への融資をどうして渋るのでしょうか。
100億円もの融資額がダウンしたという頃もあり、中小企業への融資は減るばかりです。
いくつかの理由が中小企業への融資を難しくしているのですが、集約すると2つです。
1つは、中小企業融資の費用対効果の低さが挙げられます。
銀行から融資を受ける時の手順はほぼ同じなので、一度の融資に必要な費用は、200万円でも10億円でも大差はありません。
大きな融資であればあるほど審査にかかる経費はある程度大きくはなりますが、その金額は融資の金額に正比例するものではありません。
ですから、銀行が融資業務によって効率的に益を出したいと考えるなら、色々な会社に少額融資をするより一社に高額融資をする方を好むはずです。
中小企業への融資は効率がいいとはいいにくいですから、小さな銀行はあまり手を出したくないかもしれません。
ですが、より明確な理由もあります。
それは、経営規模の脆弱な企業にお金を貸すことは、貸し倒れのリスクがあるということです。
大きな会社と比べて、小さな会社の経営地盤は安定してはいませんので、資金繰りの面でもさほど先のことは見えていないという会社もあるくらいです。
従って、長期間赤字経営が続いていたり、債務がかさんでいる会社も少なくないのですつまり、資金を融資する側の立場から見ると、規模の小さな会社ほど潜在的な危険度が高いといえます。
そこで銀行は中小企業に対しては、大企業よりも高い金利や担保、連帯保証人を要求する事になるのです。
